え!その1年後に?

こんにちは!
行政書士の木村浩康です。

さて、今回の遺言のお話も、
親の遺言書作成のワンポイントアドバイス!

親に手書きで遺言書を作成してもらう場合の、
遺言の日付に関するお話です。

単に遺言に日付を書くだけのこと!
間違えようがない!

一見簡単なことのように思えますが、親がひとりで作成する場合、
そこに間違いが起こるケースもよくございます。

まず、当然のことながら、日付も手書きをしなければなりません。
ときどき親が日付印を使用しているケースを見かけますのでご注意を!

次に、親が年月だけを書いていて、日をキチンと書いていない遺言です。
その場合も、遺言は無効になってしまいますのでご注意を!

ちなみに「満80歳の誕生日」「平成元年12月末日」「30回目の結婚記念日」
など、具体的な日付を客観的に特定できる場合には無効にはなりません。

また「昭和五拾四拾年」「平成二千年」など明らかに間違って書いた日付については、
遺言作成の経緯から真実の日付が認定でき、顕著な類似の場合に有効とされます。

次に日付の記載場所です。

親が遺言本体に日付を書いておらず、遺言を入れた封筒に日付が書いていた場合、
その有効性が気になりますが、遺言書は有効とした裁判例がございます。

とはいえ、封筒はすり替えられる可能性があり、有効・無効の論争を呼びますので、
遺言をお願いする際は、遺言本体の冒頭か末尾に記載してもらいましょう。

次に問題になるのが、
遺言書を作成するのに数日を要した場合の日付の問題です。

たとえば、親が体調がすぐれないことがあって遺言の全部を書ききれず、
5日と6日の2日間にまたがって作成したような場合、

いずれの日付を記載したらいいか悩んでしまいますが、
翌日の6日に「5日」と書いた遺言書について有効とした裁判例がございます。

とはいえ、前述の裁判例は、親の遺言書の全文の記載と日付の記載とが
一連の行為と見られることを前提として判断がなされています。

遺言の全文を書いたその1年後に、「おっと、忘れとった!」といって、
遺言の日付を入れても、遺言は有効にはなりませんのでご注意を!

以上、
親に手書きの遺言書をお願いする場合のワンポイントアドバイスでした。

ご参考になれば幸いです。(^^ゞ

ふくやま mirai 遺言書相談室

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